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板鬼(妖怪百文字縛)

武士は、いかなる時にも太刀を持つことを忘れてはならない。
夏の夜、太刀を持たず寝ていた5人の侍が、怪しい大きな板に圧死させられてしまった。
しかし、太刀を持った2人の若い侍だけは殺されずにすんだのである。



©Komugi NOHARA 2009









<参考文献>
「図説 日本妖怪大全/水木しげる著」
(発行:講談社 税込\1,365)

一目入道(妖怪百文字縛)

佐渡で一番大きな湖、加茂湖には主が棲んでいる。
一番大きな湖だから、きっと大きな主なのだろう。
その主には、頭の上に、これまた大きな一つ目がある。
綺麗な瑠璃の鉤を大切にしているらしい。
一目入道と人は呼ぶ。



©Komugi NOHARA 2009









<参考文献>
「図説 日本妖怪大全/水木しげる著」
(発行:講談社 税込\1,365)

油返し(妖怪百文字縛)

初夏の闇夜や寒い冬の夜、
パッパッ、パッパッと火が上がる。
オチャ、オチャ、オチャと話をし、
トボ、トボ、トボ、トボ、コースを進み、
セングリ、セングリとあとへ帰らずにせいてともる。

昆陽に上がる油返しのお話。



©Komugi NOHARA 2009









<参考文献>
「図説 日本妖怪大全/水木しげる著」
(発行:講談社 税込\1,365)

油赤子(妖怪百文字縛)

大津辻の地蔵から夜ごと油を盗む者がいた。
盗んでは売り歩き、やがて死んだが、地蔵の罰で成仏できない。
魂は迷い火となり飛行した。
同時に近辺の家々で、行灯の油をなめる怪しい幼児が現れた。
これが油赤子である。



©Komugi NOHARA 2009









<参考文献>
「図説 日本妖怪大全/水木しげる著」
(発行:講談社 税込\1,365)

アマビエ(妖怪百文字縛)

髪の長いアマビエ。
肥後の海中に毎夜光って現れた。

嘴があるアマビエ。
6ヵ年の豊作を予言した。

鱗もあるアマビエ。
病が流行れば私の写しを見せなさい。

横丁のアイドル、アマビエ。
弘化3年、瓦版にも載ったらしい。



©Komugi NOHARA 2009









<参考文献>
「図説 日本妖怪大全/水木しげる著」
(発行:講談社 税込\1,365)

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プロフィール

野原小麦(のはらこむぎ)

Author:野原小麦(のはらこむぎ)
境港妖怪検定 中級博士です。
妖怪の詩を書きます。

もう
ずっと
妖怪が好きです

好きの気持ちを
もてあましてしまったとき

わたしは
詩を書き始めます


☆妖怪詩『妖怪日和』108編は
 カテゴリーの「妖怪日和」から
 どうぞ。

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